多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣の膜が硬くなってしまい、排卵しにくくなってしまう症状です。
1.
多嚢胞性卵巣症候とは?
2.
多嚢胞性卵巣症候の原因
3.
多嚢胞性卵巣症候の治療について
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、排卵がしにくい状態になってしまう症状です。
そのため、まず排卵のしくみについて確認しましょう。
排卵は、卵巣内の「原始卵胞」と呼ばれる細胞が、0.1〜0.2mmまで大きく成長しすると、卵巣から腹腔内へ飛び出します。
多嚢胞性卵巣症候群の場合は、卵子になる細胞の他に、卵子にならない細胞まで成長して大きくなってしまい、その細胞が卵巣に残ってしまいます。その結果、卵巣の膜が硬くなってしまいます。
そうなると、正常な卵子が成長しても、卵巣の膜を越える事ができなくなってしまい排卵しにくい状態になってしまいます。
多嚢胞性卵巣症候群と診断されても、症状が軽い場合は排卵できることもあります。その場合は治療の必要はありません。
排卵が無い場合は、硬くなった卵巣の膜に対しての治療が必要となります。
多嚢胞性卵巣症候群の原因として、食生活の乱れやストレス、ホルモンバランスの崩れ等が上げられる事がありますが、残念ながら根本的な原因は分かりません。
多嚢胞性卵巣症候で問題なのが、正常な排卵ができないということです。
そのため、多嚢胞性卵巣症候群と診断された場合であっても、排卵があるのであれば治療は必要はありません。
多嚢胞性卵巣症候で排卵が無い場合は、治療が必要となります。
多嚢胞性卵巣症候での治療として、まずは排卵誘発剤(HMG)を使用して排卵を促します。
このときの注意として知っておかなければならない事が、多嚢胞性卵巣症候群の方が排卵誘発剤を使用した場合は、副作用として卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こす可能性が高くなるということです。
卵巣過剰刺激症候群とは、排卵誘発剤で大きくなった卵巣により、お腹や胸に水が貯まってしまう症状です。
卵巣過剰刺激症候群になると、呼吸困難、肺水腫、血栓症、脳梗塞、卵巣破裂、卵巣茎捻転などを併発する場合があります。
そのため、排卵誘発剤を使用後に体に異変があった場合には、通院している病院に連絡を取れる体制を整えておきましょう。
排卵誘発剤のほかに効果的な治療として、「ラバロ」と呼ばれる腹腔鏡手術を行う方法もあります。
「ラバロ」での腹腔鏡手術では、硬くなった卵巣の膜に穴をたくさん開け、卵巣が排卵をしやすい状態にしてあげる手術です。
「ラバロ」で行う治療に対して、効果は半年ほど持ちますが、多嚢胞性卵巣症候群が再発してしまう場合があります。